カルチャー加藤くんの文化活動

映画、本、喫茶店、文具、音楽、ファッション、アート、お笑いとかのカルチャーのはなし

PARCOポスター展(in調布PARCO )を、Photoでもって皆さんと共有

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東京では渋谷、池袋などに陣取りカルチャー感漂うファッション小売施設としての立ち位置を確固たるものにしているPARCOが、なぜか私の地元である東京の片田舎、調布駅前にもそびえ立っている。

これは非常におかしな話で、例えば銀座、丸の内、渋谷、表参道、新宿に直営店舗を展開するApple新小岩に建設されるようなものである。もし「Apple新小岩」なる施設の着工をしようものなら、いままで熱を上げてApple製品をコンプしてきたApple信者たちも、百年の恋も冷めるといった態の白け顔でMacをドブ川に沈める情景がありありと眼に浮かぶ。

この「Apple新小岩」というどうにも間の抜けた響きを、「調布PARCO」も「Apple新小岩」程ではないものの(そんなものは存在すらしないのだが)、確実に有している。

ただ、だからと言って「滅べや。」と言っているわけではなく、その若干のミスマッチ具合に特有の面白みと愛着を感じている私である。

◾️PARCO50周年記念 PARCOポスター展(inカルチャー加藤くんの文化活動)

ということで、ですね!そんな調布PARCOでPARCOポスター展なる今までのPARCOのポスターを展示する、面白い催しをやっていたので写真入りのご紹介をして、みなさんと一緒に楽しみたいと言った気持ちです。

羅列に次ぐ羅列でダラダラと展開しようと思うので、飽きた時点で去ってもらって構わないです。

実際展覧会に来た気持ちで、手を繋いで一緒に観ていきましょう!

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内田裕也が泳いでいます。面白いですね。内田裕也が若いのも面白いけれども、摩天楼をバックにビルの屋上のプールで着衣水泳をする内田裕也をポスターにしようという発想が面白いですよね。とてもかっこいいですね。

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超かっこいいです。これはかっこいいです。仰向けとうつ伏せ。水上とプールサイドという違いこそあれ、どちらも水に触れていないですね。さっきの遮二無二に泳ぐ内田裕也さんとは対照的で、シラッとしていてストレートにかっこいい。

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これは非常にかっこかわいいです。ぼくの1位です。「早々に1位出すて、あとは下降の一途を辿るんかい」と怒気を含んだ声で言わないでほしいです。まだまだかっこいいポスターが待ち受けているし、それぞれ、自分の1位を持てばそれでいいわけですから。

なんですかね、この古い映画のポスター感、何年代とかはわかんないですがアメリカ映画の引用、オマージュなんでしょうか。なんだろうこの感。この感、この感なんだろ。とか言いながら浮かんだのは、

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タランティーノの「デス・プルーフ」です。なんか近いですよね。ただPOP感のあるPARCOの方と比べると、こちらは映画の内容も相まってダークトーンな気がする。&「デス・プルーフ」は最近の映画なんでこれから引用ってことはない。&タランティーノも引用、オマージュ作家なので何かからのオマージュなんだろうなあと思って浮かんだのが、ぼくは見てないですが、

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「ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー」

うーんPARCOの奴とは雰囲気が全然違う気もするけど、二画面とイエローアメ車は共通してる。もうこれ以上はぼくはわからんですが、ともかくかっこかわいい僕の1位。

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まず、鬼反射していてすみません。まあそれはそうと、

送り仮名はないですが、「さそう」ではなく「いざなう」と読みたい空気のあるポスターですね。このニッポン感。さっきとは打って変わってのニッポン感。しかもなんか外国が喜びそうなthe・ニッポン的な感じ。そんで連想したのが

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70年代〜80年代の、山口小夜子さんを起用した資生堂のポスター。左上のやつとか文字の入り方も似てますね。日本的な美が、キてた時代です。日本のデザイナーズブランドが世界に進出しだした時代ですね。山口小夜子さんはその時代のアイコン的な存在だったと思います。PARCOの方が何年のかは分かりませんが、この頃だったんじゃないかあなんて、思います。違うかもしれません。調べません。次です、次、めっちゃいいです。

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すごいでしょ!高田文夫先生です。春風亭昇太さんも。よく見ると浅草キッドさん、松村邦洋さん、立川志らくさん&立川談春さん、江頭2:50さん&大川興業総裁の大川豊さん。

いいですねえ〜。

日本的なモノとして、日本演芸界とお笑い界の芸人を起用するという神かがりセンスですね。かっこいいです。後ろの方にちょこんと三味線を引く女性がいるのもなんとも味わい深いです。あと芸人を起用してるのにコピーが「礼儀 正しい 日本人。」ってとこがユーモアがあるというか皮肉な感じでなんとも、、、よい。

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近年モノです。びっくりするほど浮かれてます。トナカイのツノに電飾這わせてます。逆にめちゃくちゃいいです。逆にです。ダサいです。いやダサいというか、そう感じるのは年代が変に近いからだと思います。すごい古いものとか新しいものはかっこいいと感じるけど、ちょっと古いものって一番イケてないと思っちゃうんですよね。だから20年後に見たら「え、かっこいい!」ってなるかもしれないですね。いやならないかもしれないです。かっこいいとかじゃない気がしてきました。わかんないです。

 

はい、ということでですね、ぼく的に特筆すべき、なポスターでした。まだまだ良いポスターあるので、貼っておきます!(いちいち感想文をサンドイッチしていると長くなりすぎるので貼るだけにします)ぜひ、お楽しみください。

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◾️閉館

はいということで、いかがだったでしょうか?PARCOポスター展。見てるだけで楽しいですよね。見てるだけで楽しいし、ポスターアートからその時代やカルチャー的な背景、、、、ってそんな偉そうなことが言える知識を持ってるわけではないんですが、まあそういうものがチラッとみえると、つまり「俺の知ってるアレっぽい!ああこういう時代だったのかあ。あこういうのが流行ってたのかなあ。」なんて思ったり、ネットでdigったりするのって、面白いなあと、思った次第でございます。

ということでお読みいただきありがとうございました。PARCO &調布PARCO love