カルチャー加藤くんの文化活動

映画、本、喫茶店、文具、音楽、ファッション、アート、お笑いとかのカルチャーのはなし

マッチングアプリTinderをやって、僕は一生ギャルと付き合うことができないと悟ってしまった

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◼️はじめに

ギャルと付き合えないというのは、一抹の寂しさを感じるものである。

ぼくは女性の属性として特にギャルが好き。というわけではない。ただ男からするとギャルという一大ジャンルは意識せざるを得ないというか、ロマンを感ずる何かがあるもので、その一大ジャンルから相手にされないというのは、例えばある主婦が自身の料理を夫、姑は認めてくれているけど、義父には全然ハマっていない。その主婦が腕をふるった飴色玉ねぎキーマカレーを義父は無表情で食べたのち、そそくさとたばこに火をつけて深く味わい、やっと笑顔を取り戻す。みたいな感じのひっかかりがあるのだ。ギャルに相手にされない一抹の寂しさを、おわかりいただけただろうか?
さてそんなぼくがティンダーをやって、なんでギャルと付き合うことができないと悟ったかという話である。

 

◼️ティンダーとは?

まずティンダーに造詣が浅めの人にティンダーのご説明をしようと思う。
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(実際のぼくのプロフィール)
まずこんな感じで無限に男or女の、画像と自己紹介文が表示される。で、こいつええやんと思えばlike、こいつはあかんかなと思ったらnopeに振り分けていく。
それは相手もまた然りで自分のことをええやんこの男の子と思ってくれればlike、自分もlikeしていればマッチング成立。そこからはトークルームでラインのようにメッセージができ、連絡先を交換してもよし、会う約束をしてもよしと言った具合である。ちなみに誰が自分をlikeしてくれているかは見れないので、お互いフェアに相手を評価できる仕組みになっている。
ティンダーには様々なタイプの女性がいて、ギャル女、清楚女、韓国タピオカ好きの大学生女、一眼レフを首にかけたサブカル女、バンギャ風の女、感度高そうなアート寄り女、独特な雰囲気の服ガチ女、スポーツやってたっぽい元気系女、怖い絵の画像を載せてるメンヘラ風女、、、、、etc
とそこでぼくは、それらの様々な女性たちに割と分け隔てなくlikeを散布しているのだが、全くと言っていいほどギャル女性とマッチしないのだ。ティンダーを始めて時が経ち何十人とマッチを積み上げているのに、ギャルが1人もいない。そこでぼくはあることに気づいたのである。

◼️ティンダーとは鏡

ふとぼくはマッチした女性一覧を眺めていると、その女性たち全体の雰囲気というか、傾向が見えてきたのである。まず、感度高そうなアート寄り女、独特な雰囲気の服ガチ女が多いということである。そしてそれに属さなくても音楽ガチであったり、喫茶店好きであったり、映画好きであったりと文化系のラインナップである。そして髪色髪型に関しては茶髪、カールをかけたかわいらしい髪型の女性は1人たりともおらず、黒髪ショート&ロングの大人しめの感じか、金髪、極度に派手な染髪、ベリーショートなぞの攻め寄りの感じなのである。
とここでその全体を眺め、その空気を受け取ったとき僕はどう感じたか、それは、「これは鏡だ。」ということである。つまり、マッチした女性全体を眺めたときに、それは間違いなく僕のティンダーであり、僕っぽかったのである。みんな=僕なのだ。
不思議なものでマッチした特に気になる女性とトークしていると、プロフィールに書いていないのに好きなミュージシャンが同じだったり、考え方が近かったりする。まさにこれは鏡なのである。
そしてさらにその考えを固めるに至ったエピソードを2つお話ししようと思う。

◼️ケース1(チャラい男)

元芸人で養成所が同じだった後輩?がいる。
どういう男かというと、まずチャラい。女遊びは当然するしノリが軽い。ファッションに関しても平時にサングラスをかけるような男である。
その後輩とふとした拍子にティンダーの話になったとき、気になる発言があった。
「いやティンダーって実際ヤリたいだけの女の子ばっかじゃないですか?まあぼくもヤるんですけど、、なんかもっと好きなものとかちゃんとあるおとなしい子とトークして、会ったりしたいですよ」
ぼくと真逆なのである。
そして彼のいうその女の子たちはまさに彼なのである。これまた鏡だ。ぼくはヤリたいだけの女の子とはマッチしないし、どちらかというと趣味や好きなものの話をして盛り上がることが多い。
そして余談だが、ギャルに相手にされない一抹の寂しさを感じているぼくに対し、彼は、おとなしい女に相手にされない一抹の寂しさを感じていたのだ。人間とはなんとも、無い物ねだりで、隣の芝が青く見えるとでもいうのか、業が深い生き物だと感じた次第だ。

◼️ケース2(温厚な男)

芸人の同期の男がいる。
彼はどういう男かというと温厚で優しい雰囲気を持っていて、常に穏やか。ファッションはあまり興味はないが、お笑いはもちろん映画や音楽もそれなりに好きと言った感じである。
その彼とティンダーの話をしていた。彼はマッチした女の子とデートに行ったらしいのだが、そのデート内容は「散歩」だったらしい。というのもその女の子の趣味が「散歩」でそれに合わせる形で街や公園を流したらしい。その話を聞いていてこれもまたその女の子=彼やん。と思ったのである。またミラーだ。

◼️ギャルと付き合えない理由

とここまで話して、
「ティンダーとは鏡」はおわかりいただけたのではないだろうか?そしてここからわかるのは人は自分と同じ人を求めているんじゃない?ということだ。理想のタイプはお父さんとかお母さんに似ている人とよく聞くのはそういうことなのだと思う。恋とは自己愛であり、近親愛なのかもしれない。
そして同時になぜぼくがギャルに相手にされないか、付き合うことができないかもわかっていただけるのではないだろうか?それは「僕に全然ギャル要素がないから」ということである。もしぼくがギャルに近づきたいなら、眼鏡を打ち捨てて、蛍光色スニーカーを履いたりしないといけないのかもしれないけれど、それはごめんなので諦めるしかない。
でも人生で今まで一度もギャルと会話したことがないので、知り合いにギャルがいる方はぜひ、トークする場を設けていただきたいものである。

◼️おわりに

あとこれは今までと言ってることが違うじゃないかと思う方もいるかもしれないが、一度だけギャルとマッチし、歓喜しながらメッセージをしたことがある。ただ彼女と会話を進めていくと、危なそうなビジネスの話をしてきたので、そっとトークルームを退室し、削除のボタンをタップしたのであった。ガーン。tinder love